内容説明
日本の近現代を描ききった類い稀なる歴史巨編『永遠の都』を歴史時代小説家の岳真也が著者本人を相手に読み解いていく!なぜ、長編なのか。どのようにして物語は生まれるのか。創作活動の秘密に迫りながら現代社会をも問う、スリリングな対談集。
目次
第1部 周縁から(初めの一歩;帯に短したすきに長し ほか)
第2部 加賀文学の魅力―文章と文体(バルザックとスタンダール;メタファーの力 ほか)
第3部 日本の近現代をたどる(今はもう「戦前」か;歴史小説を包含する ほか)
第4部 現代の諸問題をめぐって(「死」とは何か;「無免許」か「免許皆伝」か ほか)
著者等紹介
加賀乙彦[カガオトヒコ]
1929年、東京に生まれる。東京大学医学部卒。日本藝術院会員。2011年度文化功労者。卓越した精神科医としても知られているが、同67年に刊行した長編小説『フランドルの冬』(筑摩書房)で芸術選奨新人賞を受賞し、作家デビュー。73年に『帰らざる夏』(講談社)で谷崎潤一郎賞、79年には『宣告』(新潮社)で日本文学大賞を受賞、同作は大ベストセラーとなる。86年に『湿原』(朝日新聞社)で大佛次郎賞、その後、長年月をかけて書いた大河小説『永遠の都』(新潮社)が98年に刊行され、芸術選奨文部大臣賞を受賞
岳真也[ガクシンヤ]
1947年、東京に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。同66年、学生作家として「三田文学」でデビューする。作家生活50年、その間に、著書約150冊。2012年、第一回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。日本文藝家協会理事、歴史時代作家クラブ代表、虎希の会会長。法政大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 解明される意識