内容説明
1994年、対メキシコ国境地帯において「ゲートキーパー作戦」と呼ばれる大規模な国境警備作戦が発動された。空前の警備強化により行く手を阻まれた不法越境志願者たちは都市部を避け人里離れた自然環境の苛酷なルートを選ぶ。灼熱の砂漠や予期せぬ降雪に自らの命を危険にさらす人々が求めたのは米国での最低賃金労働に過ぎない。現地取材を重ねたロサンゼルスタイムズ記者渾身のルポルタージュ。
目次
プロローグ
第1章 退屈な国境監視
第2章 国境警備が強化される
第3章 貧困からの逃走
第4章 「こんなはずじゃなかった」
第5章 国境警備隊の緑の制服
第6章 「なんとかしてくれ!」
第7章 「国境がわれわれを横切った」
第8章 我が名において一杯の水を
第9章 死の季節
第10章 無名の死者を埋める
エピローグ
著者等紹介
石川好[イシカワヨシミ]
作家、評論家。秋田公立美術工芸短期大学学長。1989年に第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『ストロベリーロード』など著書多数
エリングウッド,ケン[エリングウッド,ケン][Ellingwood,Ken]
ロサンゼルスタイムズ記者。1998年から2002年までメキシコ国境を現地取材。その後、アトランタ、エルサレムで記者活動を続ける。ジャーナリズム各賞を受賞
仁保真佐子[ニホマサコ]
翻訳家。上智大学外国語学部英語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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