内容説明
諧謔をもって冷厳な事実を描くブコウスキー晩年の世界。『パンク、ハリウッドを行く』の翌年、生前に発表された最後の傑作集。短編小説21編と詩28編。
著者等紹介
ブコウスキー,チャールズ[ブコウスキー,チャールズ][Bukowski,Charles]
1920年ドイツ生まれ。ポーランド系ドイツ人で、3歳のときロサンゼルスに移住したドイツ系移民3代目。少年期から、アメリカの夢に憑かれた父親とその父親に粛々と従う母親に反抗し、大学をいち早くドロップアウトして各地を放浪、その後ロサンゼルスのダウンタウンを愛憎のうちに徘徊し、無頼の青春を送った。両親、特に父親との確執と、思春期に罹患した重度のアクネに起因する容貌のコンプレックスは、その後一生尾を引くことになる。自殺衝動を必死に押さえ込みながら、詩作と飲酒でバランスを取る生き方を続けたが、マイノリティ・弱者に対する比類のない愛措の念は一貫していた。執筆活動は、激動の60年代後半にアングラ雑誌から出発して、50歳を迎えるころに十数年に亘って勤めてきた郵便局を年金受給権を放棄してすっぱり辞し、遅まきの出発にもかかわらず、70年代の思潮後退期、レーガン・ブッシュ時代に一人怪気炎を吐き続けた。1994年永眠。ボクシングのグラブを象った墓碑には、「突っ張るな!」という碑文が刻まれている
鵜戸口哲尚[ウドグチテツヒサ]
高校在学中から商業雑誌で書き始め、その後、小説・シナリオなどにも手を染める。1970年前後の政治運動を経て、以降翻訳活動とともに、映画批評や時事問題を各誌に寄稿。チモール・カンボジア問題、エイズ問題などに全力投球。1999年『パンク、ハリウッドを行く』(ビレッジプレス刊)を共訳。現在、本書にも登場するが17歳で自殺した18世紀の詩人・チャタートンの全面的紹介を企図している
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