内容説明
精神障害領域で地道に活動を進めてきた人たちが今一度自立支援法の正体を見極め、これからの課題を確認し、これからの活動の展望を描いていくためのブックレット。
目次
第1章 精神障害分野からみた障害者自立支援法の問題(障害者自立支援法の改正に向けて;「障害」への理理解の遅れがもたらしたもの;法制度上における「医療」と「福祉」の混同が与えた影響;「無支援状態」にあたる圧倒的多数の精神障害のある人びと;「障害者自立支援法」施行による影響;精神障害の領域かたみた「自立支援法」の問題)
第2章 突然登場した病院敷地内退院支援施設、その背景と問題点(国会でも退院支援施設の問題が指摘;生活支援センターから病棟が見える!;「退院したい」気持ちになるための支援が必要;国の責任を市町村に転嫁;やましい気持ち―だからそっと提案された?;退院支援に訓練が必要なのか;誤りは正すしかない;真に退院支援を進めるために)
第3章 障害者自立支援法の影響(全国バラバラ、市町村からの委託事業となった精神障害者生活支援センター;日割り制度・成果主義は精神障害のある人になじむのか;暮らしの場はどうなるのか;精神障害のある人と障害程度区分 精神障害のある人の障害特性は反映されたのか;自立支援医療の課題;精神障害をもった人のニーズにもとづいた支援に向けて)
第4章 精神障害のある人が「生きていてよかった」と実感できる地域に(これからをどう切り拓くのか)