内容説明
昭成１０年、晩秋。帝によって統べられ、長い歴史を誇る大ジャポン帝国も、折からの政治不信によって、不穏な空気が流れていた。そんななか、帝を護る少女たちだけで編成された近衛連隊内に「帝幽閉」の噂が流れる。幼いころから帝への恋心を抱く、連隊長代理の大須薫にとって、その噂は職務以上に重いものだった。帝への忠誠と、近衛としてのプライドに先走る部下たちを押さえながらも、真実を求めて焦る薫。風雲急を告げる情勢が、彼女に決断を迫る！帝を護る近衛連隊は、処女だけが入隊を許される、女性のみの特殊な部隊だ。動乱の世に、少女たちが命をかけて、それぞれの決意と共に立ち上がる！少女として…軍人として…、この想いを伝えたい。凛々しく美しき乙女たち。
著者等紹介
布施はるか［フセハルカ］
最近疲れ気味の物書き。今さらながらプレ○テ（２ではない）を手に入れ、夜を徹して某ＲＰＧをプレイしているらしい。疲れの原因は、そのせいかも…？ちなみに、ス○ファミでプレイしていたＲＰＧは、データが失われてから触っていないという…
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半木 糺
3
同名ゲーム作品のノベライズ作品。題名にあるように女性同士の恋愛と肉欲と描いた「百合」作品であるが、それは外面だけである。クーデターを目論む近衛部隊の若き士官が主人公という、モデルが明かに戦前日本の2・２６事件のそれであり、異様にディティールが凝っている。私は原作は未プレイであるが、当時の美少女ゲーム・ビジュアルノベル業界のむやみやたらな勢いを感じさせられた作品。2000/06/25
