出版社内容情報
解放後ブームとなった女性農楽団。その希有なリーダー奏者、羅錦秋の生涯を追い、村祭りの芸能がプロ興行へと発展していく姿を描く。
内容説明
「サムルノリ」で知られる伝統芸能の変容。解放後の韓国で大衆の人気を博した女性農楽団。その希有なリーダー奏者、羅錦秋の生涯を追い、村祭りの芸能「農楽」がプロフェッショナルな興行公演へと発展していく姿を描く。
目次
1 農楽との出会いとその多様な姿(大学農楽サークルの在り方;農楽伝授館と地域の祭り ほか)
2 女性農楽団の誕生とその背景(女性農楽団とは;先行研究の不足と筆者の立場 ほか)
3 羅錦秋のライフヒストリーと近現代農楽史(幼少期~国劇団との出会い(一九三八~一九五六年頃)
南原国楽院時代、パンソリと農楽の学習(一九五七年~一九五九年頃) ほか)
4 羅錦秋農楽キャンプを通じて見た個人奏者の役割(女性農楽団出身者たちのその後;羅錦秋による教育活動の現状 ほか)
著者等紹介
神野知恵[カミノチエ]
1985年、神奈川県生まれ。2006年に韓国梨花女子大学に交換留学し、全羅北道高敞農楽を学ぶ。2016年、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了、博士号(音楽学)取得。現在、同大学音楽学部楽理科教育研究助手。農楽をはじめとする韓国伝統芸能のなかのリズム、身体性、解きの美学など様々なテーマに関心を持って研究を続けている。また、日韓の民俗芸能の交流プロジェクトや演奏会の企画も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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