内容説明
「アラブの春」以降、チュニジアやエジプトのように独裁政権が倒れ、その後政治的混乱に陥った国々、あるいはリビアやシリアなど戦争状態に突入した国家、そしてテロなどが頻発している国はすべて共和制である。一方、君主制諸国では、国民が街頭に飛び出したものの、体制が崩壊したり、政治状況が混乱したりすることなく、概して安定を保っている。
目次
1 アラブの政治(民主主義の理解とアラブの権威主義体制;現在のアラブ君主制;モロッコ王制の特徴)
2 伝統と宗教に正統性を求める君主制(モロッコ王家;憲法から見る王国の権威;可視化される国王の伝統的・宗教的正統性―バイアの儀式)
3 君主制下の議会と選挙(政治勢力の細分化と分断統治;政治アクターの「取り込み」の手法とその変化;「アラブの春」とイスラーム政党の勝利)
著者等紹介
白谷望[シラタニノゾミ]
1985年、千葉県生まれ。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士後期課程在籍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 日本一のからくり師