内容説明
世帯経営であっても市場経済と結びつく現代。家族内の意思決定や日常生活の中での人間関係に収益が左右されるが、それを明示することは難しい。本書はそうした困難を人類学的調査の手法で乗り越え、生産者や酪農家の家族や個人にアプローチ。グローバリズムの中の「個人」の肉声に迫るユニークな試み。
目次
1 調査を始める(研究対象地カハマルカ県と酪農業;酪農業からみる学術的有効性;フィールド調査開始)
2 チーズ生産者の経済戦略―彼らの選択とは(酪農家との日常関係の危うさ;チーズ生産者の様々な工夫と経済戦略;技術供与の農村開発に対する参加/離脱の選択)
3 生活の延長線上にある経済活動―留学を振り返って
著者等紹介
古川勇気[フルカワユウキ]
1983年、愛知県、名古屋市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(文化人類学コース)博士課程在籍中。現在、山梨大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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