内容説明
民衆の尊崇を受ける聖者を、チベット人の眼差しから描く。各地を遊行し、瞑想修行に明け暮れ、大いなる悟りを得たミラレーパ。自身の体験したものの全てを宗教歌「グル」にして人々に歌い聞かせたが、その歌は魂の叫びそのものであり、聞く者の心を強く揺り動かすのである。11世紀に生きたチベットの聖者の人生と思想。
目次
1 悪縁を順縁へ(悪縁としての母;仏教の道へ;隠遁生活)
2 ミラレーパの仏教思想(苦しみを糧とする;無の現れ;衆生利益の意味)
3 現代を生きるミラレーパ(ミラレーパの仮面舞踏;様々なミラレーパの行事;消えゆくチベット文化)
著者等紹介
渡邊温子[ワタナベアツコ]
1984年、京都府生まれ。大谷大学大学院文学研究科国際文化専攻博士後期課程修了。博士(文学)。現在、大谷大学任期制助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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