内容説明
中央アジアにはトルコ系(トルコ人と言語的・文化的親戚関係にある)民族が多い。ソ連初期の動乱により知識人・エリートの多くは亡命者としてトルコ・中西欧などを目指した。本書は彼らの書簡から読み解いた、近現代の裏面史である。
目次
1 トルコ人とトルコ主義(「トルコ人」は誰を指す?;トルコ世界と汎トルコ主義)
2 ゼキ・ヴェリディ・トガンとトルコ公定歴史学(一九三〇年初頭以前のトガン;新生トルコ共和国と歴史学 ほか)
3 アブデュルヴァッハプ・オクタイ書簡群から見る亡命者コミュニティ(オクタイとの出会い;雑誌刊行の試み ほか)
4 一九五二年・スリナガルのカザフ人(新疆カザフ人の大移住;移住当事者に会う ほか)
著者等紹介
小野亮介[オノリョウスケ]
1984年、大分県生まれ。現在、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻後期博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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