内容説明
内戦の極限状態の中、人々の生を支えた食物=クドーイ。飢餓をしのぐ非常食から、市場経済のもと軽食・補助食とされる現在までを概観し、人間・社会にとっての「食」のあり方を問う。
目次
1 救荒食とは何か
2 ヤムイモとは何か
3 カルダモン山脈の山村におけるクドーイの利用
4 平時の生活におけるクドーイの利用―1960年代まで
5 内戦と政変下のクドーイ利用
6 市場経済開発下のクドーイ利用の変化―2000年代以降
著者等紹介
石橋弘之[イシバシヒロユキ]
1980年、埼玉県出身。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士前期課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC)。現在、東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻博士課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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