内容説明
ソ連崩壊後、中央アジアの大国として独立を果たしたカザフスタン。さまざまに復活しつつある文化状況を、家族とその心の内側から描く温かなドキュメント。
目次
1 草原の村と多民族都市の人々―多様な歴史経験をこえて(中央アジアにおけるカザフ社会の特徴;多民族都市に生きる;草原の村に生きる;社会主義経験とカザフの諸儀礼)
2 子どもの誕生と成長―ポスト・ソビエト時代の文化復興のなかで(子どもをめぐる状況と儀礼実践;出生祝と揺りかごの祝―現代化のなかの変容;生後四〇日の儀礼―伝統と再解釈(1)
紐切りの儀礼―伝統と再解釈(2)
イスラームの命名儀礼―再活性化のきざし)
3 割礼・割礼祝の新たな展開―再活性化にこめられた意味(手術を読み替える―多民族都市の割礼;ムスリムになる/若者になる―草原の村の割礼(1)
「伝統的」割礼祝の試み―草原の村の割礼(2)
儀礼がつむぐつながり)
著者等紹介
藤本透子[フジモトトウコ]
1975年、宮城県生まれ、秋田県育ち。2008年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程、研究指導認定退学。人間・環境学博士。現在、国立民族学博物館(先端人類科学研究部)機関研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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