内容説明
本書はレベティコという音楽ジャンルのイメージを提供しようとする試みである。このイメージによってその音楽の展開を、歴史的および社会的な観点から辿るだけでなく、音楽の内実も含めて今まで以上に理解しやすくしたい。なぜなら一般に流布している「レベティコ」概念の用法は、内容に不明確な点のあることが否めないからだ。レベティコとはなんなのか?(本書「序論」より)
目次
第1部 定義(概念;対象)
第2部 歴史編(過ぎ去らない過去―一九世紀のギリシャ;ギリシャのなかの小アジア―一九二二年の大災厄 ほか)
第3部 音楽編(リズムの相;メロディーの相 ほか)
第4部 結論
第5部 人物
著者等紹介
ゼレポス,イオアニス[ゼレポス,イオアニス] [Zelepos,Ioannis]
1967年ハンブルク生まれ。ベルリン自由大学で博士号を、ウィーン大学で教授資格(東ヨーロッパ史と近現代ギリシャ学)を取得。これまでにミュンヘン大学などで教鞭を執ってきたが、現在はボーフム大学で主管研究員として、数々のプロジェクトを率いる
黒田晴之[クロダハルユキ]
1961年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。松山大学経済学部教授。1996年にドイツ語学文学振興会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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