内容説明
在来音楽にとってオンライン化とは!歌い継がれてきた在来音楽の電子媒体化は、音楽を楽しむ人間の身体経験に劇的な変革を要求している―。五感統合の従来型から視聴覚に傾斜した今日の受容のあり方は、大衆と芸能者の「場」をどのように変えていくのだろうか。
目次
第1部 オンライン状況下の在来音楽の民族誌的記述に向けて(序論;民族誌的探究の背景―調査村の概観)
第2部 五感統合の軸―伝統文化の維持(ラムとは何か;民間治療とラム歌唱―紡がれる祖先と子孫の社会関係;感覚器間相互作用を活かした創造的な調整行為―仏教化を背景に;五感統合の音楽的行為―複数の精霊との遊びの事例)
第3部 五感分断の軸―在来音楽配信のオンライン化(多感覚の減縮に伴う音楽経験;総括と討論)
著者等紹介
平田晶子[ヒラタアキコ]
1983年、東京都生まれ。東京外国語大学大学院修了。博士(学術)。筑波大学、慶応義塾大学、東海大学などで非常勤講師として「文化人類学」「地域研究」系科目を教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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