内容説明
内発的開発という自立の道。カトマンズ盆地のネワールは、カースト制とジェンダー構造が根強い。本書は、女性自助組織ミサ・プツァの活動から、自立を模索する女性たちの姿を描き、震災とパンデミックという多重災害の中で揺れる、女性たちの立ち位置に迫る。
目次
第1部 農民カーストの社会と女性の立場(マッラ王朝の旧王都パタン―宗教的都市構造とネワール社会構造;ネワール農民カースト「ジャプ」の社会関係;ネワール農民カースト「ジャプ」のジェンダー構造)
第2部 女性自助組織「ミサ・プツァ」とジェンダー変革(女性自助組織「ミサ・プツァ」の成立と発展;女性自助組織「ミサ・プツァ」の女性、社会への影響)
第3部 地震災害とコロナ禍でのミサ・プツァ(ネパール大震災(二〇一五年)の被災と復興
COVID‐19パンデミックとミサ・プツァ
開発途上地域における新たな女性像―災害レジリエンスとジェンダー
女性の自立のための多様な道筋―ジェンダー人類学の視座から)
著者等紹介
竹内愛[タケウチアイ]
岩田愛。1981年名古屋市生まれ。2004年4月‐2006年3月愛知県立大学大学院国際文化研究科博士前期課程。修士(国際文化)。2006年4月‐2010年3月名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程(単位取得満期退学)。2014年4月‐2017年3月名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程。博士(文学)。専攻は文化人類学、ジェンダー論。現在、南山大学人類学研究所プロジェクト研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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