内容説明
医療・衛生の伝播と定着を描く。帝国主義下の内モンゴル地域に西洋医療技術はどのように導入されたのだろう。そして、モンゴル人社会に近代的衛生観念はどのようにして定着したのだろうか。歴史のパズルを詳細に読み解く。
目次
序章 医療衛生研究の理論的背景とその課題
第1章 モンゴル教区における聖母聖心会(CICM)の医療宣教
第2章 内モンゴルにおけるカトリック公教医院の創設
第3章 善隣協会の成立とモンゴルの医療衛生に関する初期の調査
第4章 善隣協会主導の医療衛生の近代化
第5章 興蒙委員会の創設とその医療衛生活動
終章 草原(農村)地帯から都市部への近代化
補論 日本から医学を学んだモンゴル人医学者たちの文化大革命
著者等紹介
近衛飛鳥[コノエアスカ]
1984年、南モンゴルのナイマン・ホシュー生まれ。2019年、宇都宮大学大学院国際学研究科博士課程修了。博士(国際学)。現在、千葉工業大学社会システム科学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。