内容説明
宗教の持つ本源的な暴力性を問う。タミル分離独立をめぐる内戦、ムスリムとの対立、そして2019年の同時多発テロは、仏教聖地スリランカを根底から揺るがせた。本書は、植民地支配下に独自の改革仏教を創始したダルマパーラの思想を根源から問い直し、そこに潜む暴力性について人類学的、系譜学的に明らかにした労作である。
目次
序論 仏教ナショナリズムの系譜学
第1部 アナガーリカ・ダルマパーラの流転の生涯(在俗の出家者;約束の地セイロン;仏法の戦士;東と東のすれ違い;文化ナショナリズム)
第2部 シンハラ・アーリヤ神話の遺産(仏教の新展開;マイノリティ戦略;テロリズムの横行)
結論 宗教の暴力性
著者等紹介
杉本良男[スギモトヨシオ]
1950年生まれ。博士(社会人類学)(東京都立大学)。国立民族学博物館名誉教授。専門は社会人類学、南アジア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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