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内容説明
国境なき越境、その実像をモノから探る。日式表札やモダン建築、石垣のパイナップルや職人の道具など、いまもなお痕跡を残す統治時代のモノたち。その素性をたどると、支配というタテ軸の奥にさまざまな利害関係や深い交流があった。モノから見えてくる文化の複雑な位相。
目次
序 帝国日本におけるモノの交錯
日式表札の成立と越境―旧日本植民地における諸相とその後
近代建築物にみる沖縄の近代化認識に関する一試論―琉球・沖縄史の副読本にみる歴史認識を踏まえて
日本統治期台湾における税関制度の変遷
植民地台湾における綿布消費の嗜好と商社の活動
戦前・戦後期の日韓にみられた粉食中華の普及過程―「食の段階的定着」の差に着目して
パイン産業にみる旧日本帝国圏を越える移動―ハワイ・台湾・沖縄を中心に
著者等紹介
植野弘子[ウエノヒロコ]
1987年、明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程満期退学。博士(学術)。専攻は社会人類学。現在、東洋大学アジア文化研究所客員研究員
上水流久彦[カミズルヒサヒコ]
2001年、広島大学大学院社会科学研究科修了。博士(学術)。専攻は文化人類学、東アジア地域研究。現在、県立広島大学地域基盤研究機構准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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