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内容説明
激変するかに見えた国の底流にあるもの。民政移管、そして「スーチー政権」へ。人びとの上には今も「統制」のくびきがある一方、傍らにはさまざまな「公共性」の風穴がほの見える。モノ・情報・コミュニティから見た可能性とは。注目の民博共同研究の成果。
目次
「統制」と公共性研究について
第1部 統制のほころびと新たな公共性の行方(「経験」された統制―社会主義時代における農村の調査;民主化運動における「対抗的公共圏」の成立過程;軍統制下における農村の公共意識と宗教―上ビルマ村落の事例から;ミャンマーにおけるフェイスブックと公共性の構築;セキュリティ民営化とインフォーマルな国家統制)
第2部 民主化の中の宗教―競合する公共性(仏教を結節点とした「つながり」とその変容;民主化による新たな試練とムスリムコミュニティ;説法会を核とする仏教公共性)
第3部 マイノリティをめぐる統制と鼓動(“ガラスの多文化主義”と少数民族のパブリシティ;少数民族組織の活動にみる統制・公共圏・共同体のありよう―パラウン(タアン)民族を事例に
他者化された人々と公共的なるもの―カンボジア農村部のベトナム人の事例から
シンガポールの多文化主義による「統制」と新たな空間の創出)
著者等紹介
土佐桂子[トサケイコ]
総合研究大学大学院文化科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は文化人類学、ミャンマー地域研究。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究科教授
田村克己[タムラカツミ]
国立民族学博物館/総合研究大学院大学名誉教授。専攻は、文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。