内容説明
調査が可能となって30年。変貌し続ける中国に向き合い、様々な主題を掲げ、新たな方法を模索し続けたフィールドワーカー達。老壮青それぞれの立場で描く実践の記録。
目次
第1部 フィールドの現場から(「反復型」調査の有効性―広東省珠江デルタでのフィールドワークから;ハニ族の村で暮らす―現地適応型フィールドワークの技法;「宗教」をはみ出す―雲南におけるムスリムのフィールドワーク;チベット族とボン教のフィールドワーク―縁をたぐり寄せ、できることをすること;同僚として、調査官として―広州の会社でフィールドワークした「私の経験」;フィールドワークにおける協働関係―陝北農村に「日本の女」として暮らす;貴州省で山歌と出会う―出来事指向のフィールドワーク;座談会 現代中国におけるフィールドワークの実践)
第2部 フィールドワークと民族誌(中国社会のフィールドワークの可能性―華北地域における共同調査の経験から;「調査」と「フィールドワーク」を巡る考察―陝西の農村および都市での経験から;住み込みと継続的なフィールドワーク―広東省珠江デルタにおける経験から;都市調査とマルチサイト民族誌―広東省を中心として;自社会人類学のフィールドワーク論―中国の経験から;歴史学者の行うフィールドワーク―江南地域社会史調査の場合;フィールドと文献研究の狭間で―江蘇省における調査経験から;総合討論会 中国におけるフィールドワークと人類学の可能性)
著者等紹介
西澤治彦[ニシザワハルヒコ]
1954年広島県生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・総合研究大学院大学)。南京大学留学(1985‐87)。ハワイ大学大学院留学(1981‐82)。現在、武蔵大学人文学部教授。専攻は文化人類学・中国研究。主な研究テーマは江蘇省の地域社会史、回族・民族問題、東アジアの食事文化など
河合洋尚[カワイヒロナオ]
1977年神奈川県生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会人類学・東京都立大学)。中山大学留学(2004‐2007)。嘉応大学講師(2008‐2010)、中山大学助理研究員(2010‐2011)を経て、国立民族学博物館グローバル現象研究部准教授。専門は社会人類学、漢族研究。主な研究テーマは都市景観論、客家の越境民族誌など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セイタ