内容説明
「宗族」という古典的テーマを軸に、実は今、中国社会は新たなうねりを見せている。街や村の襞に分け入り、人々の暮らしに密着し、変化と基調を見つめる手法から取り出された、中国社会の「現在」とは。
目次
第1章 宗族研究史展望―二〇世紀初頭の「家族主義」から二一世紀初頭の「宗族再生」まで
第2章 「中国人研究者」の中国社会文化研究における宗族
第3章 宗族制度と宗族組織―湖北省の事例
第4章 社会的住所としての宗族―福建省客家社会における人物呼称の事例から
第5章 現代中国に息づく親族組織―水上居民の祖先祭祀からの分析
第6章 現代中国の「漁民」と宗族―広東省東部汕尾の事例から
第7章 現代中国における移民と宗族―福建省福州市の事例から
第8章 宗族の形成、変遷そして現在―広東省珠江デルタの一宗族の事例から
著者等紹介
瀬川昌久[セガワマサヒサ]
1957年生まれ。1986年東京大学大学院社会学研究科博士後期課程退学。博士(学術)。専攻は文化人類学。現在、東北大学東北アジア研究センター教授
川口幸大[カワグチユキヒロ]
1975年生まれ。2007年東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は文化人類学。現在、東北大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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