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内容説明
資源化された民族の記憶や人々の経験は、「モノ」となり、政府、知識人、企業、一般民といった様々な主体によって操作されることとなる。本書は、発展変化の著しい中国南部の多様な事例から、諸主体間のせめぎあいや妥協を分析。中国現代社会論の再構築。
目次
第1部 生態文化、民俗知識とポリティクス(“森林”の資源化と精霊祭祀のゆくえ―西双版納における「生態文化」のポリティクス;中国貴州省における生態博物館の二〇年;ハニ族と雲南イ族における薬草知識をめぐるポリティクス―ABS法と非物質文化遺産)
第2部 年中行事とポリティクス(キン族の伝統文化の資源化とその影響―中国広西チワン族自治区東興市〓(ばん)尾村の哈節を例として
羌年の観光資源化をめぐるポリティクス―四川省阿〓(は)蔵族羌族州〓(ぶん)川県の直台村と阿爾村の羌年を事例として
祖先祭祀をめぐるミクロな資源化―珠江デルタの水上居民を例に
文化の資源化と宗教―中国ラフ族の「葫蘆文化」論をめぐって)
第3部 観光化とポリティクス(国境地域における観光の現状と問題―徳天跨国瀑布観光の事例から;ベトナムにおける民族文化の資源化と観光開発―マイチャウとソンラーにおけるターイの事例から;棚田の文化資源化とその再資源化をめぐるポリティクス―中国雲南省元陽県を例として;項羽の歴史記憶の資源化と観光開発)
第4部 「歴史」とポリティクス(文化資源としての戦跡―旅順の事例を中心に;現代中国における文化資源としての族譜とその活用;イ族史叙述にみる「歴史」とその資源化;歴史の資源化と歴史意識―雲南省徳宏州の「果占璧王国」論をめぐって)
著者等紹介
塚田誠之[ツカダシゲユキ]
1952年、北海道生まれ。北海道大学大学院博士課程修了。博士(文学)。専攻は歴史民族学。現在、国立民族学博物館研究戦略センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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