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内容説明
混沌たる21世紀の時間軸を探る。多様な時間軸が交錯する現代史。「社会主義以前からポスト社会主義以後」にいたる変転はまぎれもなく大きな軸の一つである。先祖返りや逸脱・硬直・進化までさまざまな現象は、いずれも現実である。変転する社会と視座を検証する、貴重な人類学的試み。
目次
序論 ポスト社会主義以後という状況と人類学的視座
社会主義へのノスタルジーの背後―スロヴァキア村落部における「革命」の記憶とデモクラシーを実践する試み
教育の現代化と地域主義―民俗音楽におけるモスクワの2つの事例から
ロシア正教古儀式派教会の展開に見る「伝統」の利用―ロシア連邦ブリヤート共和国におけるセメイスキーの事例より
イスラームと民族的伝統の布置―社会主義を経たカザフスタンの事例から
社会主義とイスラームの狭間で―ポスト社会主義後ウズベキスタンにおける豚の流通をめぐる調査報告
モンゴル国遠隔地草原におけるポスト・ポスト社会主義的牧畜
年金と自然に生きる村ウリカ・ナツィオナーリノエ―ポスト社会主義以後の時代の極東ロシアの先住民族社会
中国村落社会における墓と祖先祭祀の変遷―ポスト改革開放期における共産党の政策と人々のいとなみを中心に
著者等紹介
佐々木史郎[ササキシロウ]
1957年生。学術博士(東京大学)。国立民族学博物館先端人類科学研究部教授。専門は文化人類学。特にロシアのシベリア、極東地域の先住民族の狩猟文化とトナカイ飼育文化、同地域の近世、近代史を研究している
渡邊日日[ワタナベヒビ]
1970年生。博士(学術)(東京大学)。東京大学大学院総合文化学研究科教員。専門は文化人類学、シベリア民族学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。