「スーホの白い馬」の真実―モンゴル・中国・日本それぞれの姿

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「スーホの白い馬」の真実―モンゴル・中国・日本それぞれの姿

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894892231
  • NDC分類 388.227
  • Cコード C1097

内容説明

白い馬は射殺されたのではなかった!?小学校国語教科書にも登場する「スーホの白い馬」。子供たちに親しまれている「民話」の誕生秘話。モンゴルの馬頭琴起源伝説「フフー・ナムジル」や中国創作文学「馬頭琴」と対比しながら、経過と背景をたどり、馬を愛するモンゴル人の文化とモンゴル草原に憧れる日本人の心の歴史に触れる。

目次

第1部 日本における「スーホの白い馬」の受容(「スーホの白い馬」の始原を探る;日本人のモンゴル草原への憧れの産物としての「スーホの白い馬」)
第2部 中国による「スーホの白い馬」の改編(「階級闘争」にすりかえられた中国語版「馬頭琴」;共産党政権や市場経済下における内モンゴルの文芸作品―中国語版「馬頭琴」と対比して)
第3部 「スーホの白い馬」に垣間みるモンゴル文化(民族楽器としての馬頭琴の「誕生物語」;「スーホの白い馬」にみられる文化的教育論)
第4部 「スーホの白い馬」の故郷はいま(「スーホの白い馬」の故郷から―黄砂の発祥地として知られた「モンゴル」)

著者等紹介

ミンガド・ボラグ[ミンガドボラグ]
1974年、内モンゴル自治区シリンゴル生まれ。1995年、教員養成学校であるシリンゴル盟蒙古師範学校を卒業、小学校・幼稚園で教員として働く。1999年に来日、日本語学校を経て2001年に関西学院大学文学部に入学。2011年、関西学院大学教育学研究科博士課程後期課程修了。博士(教育学)。現在:関西学院大学教育学部非常勤講師。翻訳・通訳として働く傍ら馬頭琴奏者としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KEI

31
絵本「スーホの白い馬」を読んで違和感があったので、ネットで調べていたらこの本に出会った。著者は絵本の舞台である中国内モンゴル自治区に生まれ育った研究者でもあり馬頭琴の奏者でもある。絵本は中国版「馬頭琴」から創作されたものであり、いくつかの矛盾点を挙げ、本来のモンゴルの習慣を知らない者が改編したものと言う点に納得する。 また、満州の一部であったり、中国の漢化政策の影響、民族楽器としての馬頭琴の言い伝えや、画家・赤羽のエピソードも興味深い。絵本を通して正しいモンゴル文化を理解を望む著者の思いを強く感じた。労作2017/12/22

とよぽん

24
この物語が初めて日本に紹介されたのは1961年「子どものとも」という月間絵本だった。そして光村の小2国語教科書に掲載されたのが1968年。以来、日本の小学生の多くがこのモンゴルの哀しく美しい物語を読んできた。私も読んだ。息子や娘も読んだ。演劇を鑑賞したこともあった。その物語の「真実」って? 筆者はモンゴル人で日本に留学して18年、文学や教育学を専攻した教育学博士。馬頭琴奏者でもある。あの物語の来歴、深さ、文化的背景、中国やモンゴルと日本の国際的政治的背景を知ることができた。大陸的で美しい物語だと思う。2017/12/23

チェアー

16
教科書に採用されてモンゴルの代表的な「民話」と思われてきた「スーホ」は、絵を描いた赤羽がモンゴルを視察したときの限られた経験がベースになっていると。元となった話もモンゴル人の生き方からは程遠く、本来の「民話」ではないとする。論文のように硬い文章だが、モンゴルの人々の心情や暮らし、日本から見たモンゴル像が描かれていてとても参考になる。日本・モンゴル論のまとめとしての意義がある。2018/07/07

ののまる

16
いまや小学校の教科書に採録されている『スーホの白い馬』が、中国のプロパガンダを含む中国側が書いた物語を翻訳ベースにしているから、モンゴル文化からしたら、あちこち変!ってのを知ったら、心が折れる日本人は多そう。2017/11/09

風に吹かれて

15
1974年に内モンゴル自治区で生まれた著者は、どんなことがあっても馬に弓を向けることはしないモンゴル人から見て「スーホの白い馬」に違和感を持った。大塚勇三氏はどこから「再話」したのか、赤羽末吉氏はどのような経験から「画」を作成したのかを解き明かす。  中国語版『馬頭琴‐内蒙古民間故事』(1956)を採録した『中国民間故事選』(1958)、収録されている故事の一つ、塞野が作者である「民話‐馬頭琴の話」、それが再話元とのこと。階級対立を際立たせており当時の中国を現しているという。→2021/09/22

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