内容説明
ベトナムの考古学をめぐり、フランス、中国、ベトナムが行ってきた「解釈」を、仏領インドシナ時代に集められたベトナム考古資料の復元と分析により「解体」。古代とは誰のものかを問い直す、大胆にして緻密なメタ・考古学の試み。
目次
1 ベトナム考古学の歴史性と政治性(仏領インドシナ時代の東洋学と「中国モデル」;仏領インドシナ時代の東洋考古学:ヤンセとインドシナ考古調査;国民国家ベトナムの考古学と「ベトナムモデル」)
2 古式銅鼓の編年と分布(Heger分類の再検討;プレ・Heger I式銅鼓の分析;型式分類;編年;空間的位相)
3 ドンソン文化の復元(ドンソン遺跡資料の復元;ティウズオン遺跡の検討;「北属期」のドンソン文化)
4 ベトナム漢文化の復元(ベトナム漢系墓資料の復元:ヤンセ第3次調査資料;ベトナム漢系墓の編年;ベトナム漢系墓の構造と特質)
著者等紹介
俵寛司[タワラカンジ]
1967年、長崎県対馬生まれ。2003年、九州大学大学院比較社会文化研究科日本社会文化専攻(比較基層文明講座)修了。比較社会文化博士。現在、大韓民国嶺南大学校文科大学文化人類学科国際教育教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。