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内容説明
「近代とは、すなわち、国家の出現であった」。村々の国家に抗するシステムとフランス植民地統治によるその解体、植民地通貨と政党政治による混乱、イスラームの改革主義運動の苦闘…。本書は断片的で偏在する史資料から、アフリカの近代論と新たな歴史人類学を構想した気鋭の論考である。
目次
序論(歴史人類学の地平:史資料のもつパースペクティブ;西アフリカ内陸の近代と歴史人類学;史資料の認識とそれぞれの分析手法;本書の枠組と構成)
第1部 19世紀までのムフン川湾曲部における持続と変容:政治・経済・イスラームの新たな複合の萌芽(西アフリカ内陸の農村社会の形成と特徴;ムフン川湾曲部の歴史的世界;ムフン川湾曲部における周縁的なジハードと国家形成)
第2部 植民地統治の確立:植民地統治による政治・経済・宗教の変容(国家をもたない社会における「平定」と暴力の独占;内陸における植民地経済;宗教―政治の出現:植民地行政、カトリック宣教団、イスラームの接触領域)
第3部 ブラザヴィル会議以降の政治とイスラーむ:ムフン川湾曲部における新たな政治・経済・イスラームの複合(オート・ヴォルタ植民地における政党政治;ボボ・ジュラソにおけるイスラーム改革主義運動;西アフリカ内陸における近代と国家)
著者等紹介
中尾世治[ナカオセイジ]
1986年生まれ。2017年南山大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(人類学)。総合地球環境学研究所特任助教。専攻は西アフリカ史研究、歴史人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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