出版社内容情報
ヒトの匂いがフェロモン様作用として働くヒトフェロモンの神秘な“謎”に迫る!
これまでヒトのフェロモンは、幼児期における鋤鼻器の退化によってフェロモンとしての役割や機能は失われてしまった、というのが定説となっています。また生理学者の多くは、ヒトフェロモンについて懐疑的です。何も効果がないといわれながら、夥しい研究が報告されているのは全く不思議というほかはありません。
本書は、ヒトのフェロモンに関する膨大なデータを科学的に検証し、解説を加えています。特に生理作用を有するヒトの匂いをフェロモンとしてとらえ、ヒトから分泌されヒトの内分泌系や行動に影響を及ぼすもの、ヒトから分泌されるもの以外でもヒトに影響を与える化学物質とその作用についても紹介しています。生理学的測定は測定機器の能力に左右される宿命を持っています。このため、現在の測定能力の限界を超えているのでフェロモンの作用が明らかにできていない可能性も考えられます。
日本の探査機が、小惑星に着陸して地球に帰ってくることができる時代です。女性のかすかな香りが男性の男心をほんの少しくすぐることを誰もが納得できるような形で客観的に評価できる日は遠くないかも知れません。
「香り選書」シリーズは…
香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。
目次
1章 フェロモンとは
2章 ヒトで見られるフェロモンの作用
3章 ヒトのフェロモン
4章 匂いのア・ラ・カルト
5章 フェロモンの記憶
6章 フェロモンの生理学
著者等紹介
柏柳誠[カシワヤナギマコト]
1956年4月13日神奈川県に生まれる。1975年3月神奈川県立厚木高校卒業。1979年3月北海道大学薬学部卒業。1984年3月北海道大学大学院薬学研究科修了(薬学博士)。1984年4月日本学術振興会奨励研究員。1984年6月北海道大学薬学部教務職員。1991年7月北海道大学薬学部助手。1998年4月北海道大学大学院薬学研究科助教授。2003年12月旭川医科大学医学部教授(生理学第二講座)。2006年4月国立大学法人旭川医科大学医学部教授(生理学講座神経機能分野)。(1990年12月より1992年1月および1994年5月より1994年6月ドイツ国ザールランド大学医学部第二生理学教室客員研究員)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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