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香り選書
橘の香り―古代日本人が愛した香りの植物

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  • サイズ B6判/ページ数 162p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894791541
  • NDC分類 625.3
  • Cコード C3040

出版社内容情報

橘(たちばな)を通して日本文化、魂の故郷の再発見

たとえばお正月の鏡餅の上に何故ミカンを置くのか。右近の橘、
左近の桜にはどのような意味があるのか。本書は、このような何
気ない日本の伝承にもとても大切な意味が込められていることを
解き明かします。
橘は、沖縄に産するシークァシャーと並んで、日本原産の柑橘種です。古代日本人は「トキジクノカグノコノミ」(永遠に香っている果実)と呼び、大変神聖視してきました。著者は橘のフィールドワークを通して、日本文化に深く関わる橘の伝承を調査し、古代日本人の世界観や宗教観に、嗅覚的なことがどのように関わっているかを考察しています。それは橘による香りの民俗学ともいえるものであり、このような嗅覚的な面からのアプローチは、本書がはじめての試みといえます。

「香り選書」シリーズは…
香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。

内容説明

本書では、古代の日本人が香りの植物として橘を愛してきた痕跡を探り(香りの考古学)、またそのことを通して、私たちの先祖が香りや嗅覚という感覚をどのようなものとして捉えていたのかということも考察しました。また、香気成分の分析や効果についての研究成果の報告も可能な限り紹介します。

目次

橘の分類
橘の香りの成分
橘の機能性成分の特徴
生薬としての橘
神話に登場する橘
「たちばな」ということば(言霊)
歌によまれた橘
八幡神社と橘
人命としての橘(橘とかかわる人)
デザインとしての橘
秦氏と橘
橘の香りの環境演出事例
橘の香りによるまちづくり
今橘が蘇る

著者等紹介

吉武利文[ヨシタケトシフミ]
1955年生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科美学美術史卒業。81年香りの教室「クチュール・パルファン・スクール」に入学。同年インストラクターとなる。調香師島崎直樹氏に師事。83年川上智子氏とともに「きゃら香房」を設立。93年同社を退社。フリーとなる。富山県立山博物館野外施設「まんだら遊苑」や宮城県「感覚ミュージアム」など、各種施設における香りの環境演出・プロデュース・香りのコンサルなどをてがける。97年香りのデザイン研究所を設立。04年(株)ミラプロの香り装置開発のコンサルタント。同社の装置とNTTコミュニケーションズの協業による香り配信事業の企画立案。05年サンシャインスターライトドーム満天のヒーリングプログラムの香りの企画・演出を担当。三重県鳥羽市の「橘の香りによるまちづくり」の企画提案。06年歯科医院専用環境フレグランスの香りのデザインを担当。07年環境省による「感覚環境のまちづくり」のテキスト作成検討会委員として参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

phmchb

4
橘が家紋として使用されているのは知っているが、現物については全く知らなかったことを思い知る一冊。柚子と共に日本を代表する柑橘類(みかん類の総称である柑橘の「橘」でもあり)なのに絶滅危惧種になっていることに驚きを隠せない。全13章で1-3章は科学的知見、4-11章は歴史・文化的側面、12-14章は今後の応用および展開という感じ。只、やはり図などが少ない(^_^;)2019/12/10

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