香り選書
サクラとウメの花の香り

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894791268
  • NDC分類 576.6
  • Cコード C3040

出版社内容情報

日本人の精神文化を象徴するサクラ(国花)とウメの花の香りは、長い間神秘のヴェールに包まれていました。著者は、匂桜をはじめさまざまなサクラの花の香気成分の分析を試みた結果、新規の手法を開発し、サクラの花の香気成分を解明することに成功しました。
その結果、香気成分が明らかになり、その分析データを基にサクラやウメの花の香りを再現することが可能になりました。
またサクラやウメの花の香りの創作方法や食品、化粧品、日用品などさまざま分野での用途開発が進むようになりました。香り文化と香りの科学の歴史に新しい一頁を開きました。

「香り選書」シリーズは…
香りや匂いに関する科学的知識をわかりやすく解説し、多くの方々に伝えることを目的とした、「理解しやすい香りの本」です。

内容説明

サクラやウメの花は、精油をあまり含まないので、ローズやジャスミンのように精油を抽出することは、経済的に採算が合いません。しかし、精油の成分組成を明らかにすれば、それを参考にして、サクラやウメの花の香りを再現することができるのです。ここでは、「サクラ、ウメ、モモの花の香りの詳細分析」のみならず、「サクラの花の香りの分析結果を利用した香りの再現と、その利用方法」や「香りを創作する方法」についても触れました。

目次

1章 サクラの花
2章 花の香りの正体
3章 匂いの実体
4章 匂いを解明する手法
5章 明らかになったサクラの花の香り
6章 ウメとモモの花の香り
7章 香りを創作して利用する

著者等紹介

堀内哲嗣郎[ホリウチテツシロウ]
1961年日本大学理工学部薬学科卒業。薬剤師。1961年小川香料(株)入社。合成香料(研)、香料応用開発(研)、香料基礎(研)、中央研究室長などで香料の基礎から応用まで広範囲な研究に従事。日本化粧品技術者会役員。1998年小川香料(株)退社。(株)ケンテック入社開発部長。化粧品、健康食品などの開発に従事。(社)臭気対策研究協会住まいとにおい部会副部会長。環境省臭気判定士国家試験委員。日本医歯薬専門学校講師。(財)北海道地域技術振興センターアドバイザリィスタッフ。2003年(株)ケンテック退社。現在、(社)におい・かおり環境協会技術委員、学会誌編集委員。日本フレーバー・フレグランス学院院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田氏

10
そういえば梅や桜の精油って無いなと思ったのがきっかけでチェックしていた本。梅の"実"の香りなら食品添加物をはじめあまねく用いられているが、反して花からは香り成分を抽出しようとするとベンズアルデヒドが大量に産生されてしまうため、商業ベースで精油を造るのは難しいのだとか。紅梅性の品種は香りに華やかさが無いなと思っていたら、そのベンズアルデヒドが多く酢酸ベンジルが少ないからだそうだ。オオシマザクラの"花"の香りにはクマリンが含まれないのも意外だったし…と、このように、興味のない人には何一つ面白くないだろう一冊。2018/07/25

紺珠

0
 祖父の勧めにより読んだ本。  植物の香りは自然界でどのような役割を果たしているのか。そして人の嗅覚にどのような影響を与え、どのような物質がそうさせるのか。どうすれば香りの部分だけを抜き取ることができ、扱うことができるのか。等が書かれており中々楽しい2020/02/20

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