内容説明
明治の中頃、紀州の寒村を発った男がカナダに渡り、サケの大群を見る。そして、後に続いた漁師達が一大漁業基地を作っていく。遠く異国で人種差別に苦しみ、戦時中には無一文になっても、人々は逞しく生き、カナダの日系人社会の中枢となっていく。
著者等紹介
晩豊彦[バントヨヒコ]
本名:松井/豊(まつい・ゆたか)。昭和15年(1940年)横浜市に生まれる。昭和34年(1959年)学習院高等科を卒業。昭和41年(1966年)横浜市立大学医学部を卒業。昭和41年(1966年)京都府立医科大学にてインターン。昭和42年(1967年)横浜市立大学医学部にて研修開始。昭和45年(1970年)~53年(1978年)主に神奈川県立成人病センター(現神奈川県立がんセンター)勤務。昭和53年(1978年)横浜市にて内科医院開設、診療業務の傍ら短編小説を著す。平成13年(2001年)開業医を引退。平成13年(2001年)カナダ、バンクーバーに転居。平成16年(2004年)執筆活動を再開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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