内容説明
東北チベット(中国青海省など)で話されるアムド・チベット語についての、本邦初の文法書。同言語が話されている地域や話者、類型的特徴、周辺諸言語との言語接触に関する概況をはじめ、音韻・音声、形態的・統語的特徴、文法範疇、敬語や民俗語彙などの語彙的特徴を豊富な例文とともに網羅的にまとめ、チベット語に特徴的な文法現象である証拠性(エヴィデンシャリティ)とウチ・ソトについても詳細に記述した言語学的研究。
目次
第1章 アムド・チベット語の概況
第2章 音韻
第3章 語の構造と品詞分類
第4章 語形成
第5章 句
第6章 単文
第7章 文法範疇
第8章 複文
第9章 敬語
付録(接尾辞・後接語の頭子音交替一覧;ヤクに関する語彙;アムド・チベット語に関する先行研究)
著者等紹介
海老原志穂[エビハラシホ]
東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(DC1、PD)を経て、2018年より東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー。2003年より、アムド・チベット語を中心とし、チベット諸語の現地調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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