目次
第1部 制度的場面での雑談―公の場でのその役割(法コンテクストの雑談―模擬裁判員裁判での評議における談話の分析;「雑談的」スピーチと「非雑談的スピーチ」―小泉純一郎と尾崎行雄;まちづくりの話し合いを支える雑談)
第2部 マルチモダリティと雑談―○○しながらしゃべる(鮨屋のサービス文化と雑談;手話雑談におけることばと身体とマルチアクティビティ;アフリカ狩猟採集民グイのよもやま話―言語人類学の視点から)
第3部 関係性構築のための雑談―親しさと繋がりをつくる(評価の対立による対人関係の構築―友人同士の雑談の分析;留学生との雑談―第二言語話者との会話における非対称性の克服を目指して;チャットにおける多者間雑談と二者間雑談―日独比較の観点から;雑談のビジュアルコミュニケーション―LINEチャットの分析を通して)
第4部 ジャンルとしての雑談―コンビニ店員との会話から噂話・陰口まで(異文化間対話における雑談の美学―rapport(対人構築的)‐report(情報伝達的)機能連続性仮説の立場から
スモールトークとバンパースティッカー―公共の場におけることばの感性的快をめぐって
雑談とゴシップを超えて―規範と逸脱から考える)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かづ
2
先生たちのおすすめ本。雑談研究論文のオムニバス。「鮨屋のサービス文化と雑談」と、「スモールトークとバンパースティッカー」がお気に入り。2017/09/20
もちねこLv.4
0
13編の論文集。「雑談(の美学)とは」という問いにあまり答えている感じはしなかった(論文集なので予想はしていたが)。自分が知りたい内容はむしろ筒井佐代『雑談の構造分析』にありそうだった。Griceがけっこう引用されていたのは少し意外だった。2017/04/22
Hisashi Tokunaga
0
丁寧には通読できなかったが、こうした学問領域があることを知った価値はある。2016/09/07