メタファーと身体性

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  • サイズ A5判/ページ数 433p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894766211
  • NDC分類 801.6
  • Cコード C3080

目次

第1部 メタファー研究の基礎(はじめに―アリストテレスの仕掛けた謎;メタファー入門;認知メタファー理論;メタファー理論の変遷)
第2部 身体性メタファー理論(身体性メタファー理論―序説;身体性―心とシミュレーション;フレーム―現実認識はどのように形成されるか;スペース―現実と空想の関係性;身体性メタファー理論―再説)
第3部 メタファー研究の発展(メタファーとシミリ;メタファーの慣用性―コーパス研究からの検討;メタファーの証拠―心理学的実験から;メタファーと思考―危ないメタファーと現代社会)

著者等紹介

鍋島弘治朗[ナベシマコウジロウ]
1961年生まれ。三重県四日市市出身。上智大学経済学部、ソニー(株)を経て、1993年大阪大学言語文化研究科修士課程修了。1997年カリフォルニア大学バークレー校言語学部博士課程前期修了(フルブライト)。2001年関西大学専任講師。助教授、准教授を経て、2010年から関西大学教授。2007年関西大学博士(文学)。2007年~2008年ジャン・ニコ研究所(IJN、フランス)客員研究員。2009年、2012年日本人工知能学会研究会優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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センケイ (線形)

5
認知を巡る私の興味のオールスターと思える、傑作だ。認知言語学や神経科学、スキーマ、身体性など好きなものばかりで、さらに政治的発言やマーケティングなど社会問題という応用例を通じて、さらにほかの関心にも触れてくれる。引用も楠見さんや甘利さん、籾山さん、ギブソン、さらにはカントといった哲学者まで入り、このほかにも膨大な関連書籍が上がっている。私と近い関心のかたなら驚かれるに違いない。概念の集合を写像するかに見えるそれ自体で面白いメタファー、その既存の疑問に広く深く迫ったこの一冊、その価値は計り知れない。2019/12/14

ニッポニテスは中州へ泳ぐ

2
☆=5/5  なんだこのおもろさ。  人間の認知に関し優れた論稿を遺した渡辺慧は知性が「身体性」と「類似性」に深く関係している事を指摘した。本書はこれに「共起性」という項を付け加えた点で新しい。 「酸っぱいは高い/苦いは低い」等、人間は日常的に共感覚的な認知を行っており、これは言語に於いてはメタファーとして表れる。 例えば「怒りが燃え上がる」は、怒りの感情を抱えた時、同時に体内に起こる(共起する)発熱感が「火の暖かさ」と結びついて生まれたメタファーだ。 メタファー研究を総括した教科書としても出色の出来。2021/02/18

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