目次
第1章 序論
第2章 理論的背景
第3章 本研究の分析モデル―関連モデルの統合へ向けて
第4章 統語形式の振舞いに関する一般的問題
第5章 統語形式の振舞いに関する実験的分析
第6章 先行研究と問題提起
第7章 使用基盤・実験基盤としての構文分析
第8章 具体的構文の定義
第9章 結語
著者等紹介
李在鎬[リジェホ]
1973年韓国生まれ。京都大学大学院博士課程満期退学。博士(人間環境学)。現在、(独)国際交流基金日本語試験センター研究員。認知言語学に基づく日本語の構文研究に従事。また、統計的手法に基づく言語研究や言語資源開発も手がけている。日本言語学会、日本認知言語学会、計量国語学会、言語処理学会、日本語教育学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こたろう
1
認知言語学側からコーパスを使用して、構文と意味の分析を試みる京大の博士論文の本。人文の言語学側から工学的アプローチによる分析は、盛んに行われていないらしく、この研究自体珍しいらしい。しかし、工学側からみると実験で使用しているサンプル数も少なすぎるし、研究自体の正当性が怪しく感じた。このレベルでも京大の博士論文を受理されてしまうのかと、ガッカリしたのは正直なところ。工学側の人間が読むと、認知言語学など門外漢の部分が整理されているので、その点は価値がある。分析手法は従来の統計手法のみなので、参考にはならない。2019/11/22