内容説明
外国人集住地域・浜松で、現代社会の新しいテーマ「多文化共生」について、さまざまな分野から現実と実践を語る。日本人住民と外国人住民との共生を考え、多文化共生社会を担う子どもたちの未来を考えることは、日本社会を見直すことにほかならない。社会学・法律学・教育学・言語学・臨床心理学・NPO活動家など、それぞれの領域の第一線で活躍する研究者・実践者・当事者が「今」を伝える。
目次
多文化共生社会に向けて―国と地方自治体の役割を中心に
産業からみる多文化共生―請負業と外国人労働者
日本人の日本人による日本人のための日本語?―日本語・国語教育をといなおす
ヨーロッパの移民政策に学ぶ―統合と排斥の歴史
新しい世代が変えていく社会―多文化共生が目指すもの
外国人の法律相談の現場から―国境を越える労働者
難民と歩む社会を目指して
外国人の子どもたちの学力保障を考える
在日コリアンの歴史と多文化共生の地域作り
外国人の子どもの高校進学支援や居場所作り―「たぶんかフリースクール」の経験から
世界の移民受け入れ最新事情―外国人の市民権の国際比較
外国人生徒のためのカリキュラム作りから見えること
多民族社会ニッポンの今
多文化時代の心の支援
ボランティアの強みをいかすには?
著者等紹介
米勢治子[ヨネセハルコ]
三重県出身。名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士課程前期(多文化共生分野)修了、修士(人間文化)。東海日本語ネットワーク副代表、愛知県立大学非常勤講師。1985年以降、日本語学校、大学、国際交流協会などで、日本語教育、日本語教師養成ならびに日本語ボランティア養成、日本人の日本語コミュニケーション能力養成などに関わる。同時に、ボランティアとして日本語支援およびネットワーク構築に携わってきた。2007年9月から2010年3月まで浜松学院大学にて、文部科学省委託事業「多文化共生社会の構築に資する日本語教員養成プログラム」を担当する
ハヤシザキカズヒコ[ハヤシザキカズヒコ]
1970年、大阪府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。浜松学院大学講師をへて、現在、福岡教育大学准教授、専門は、人権同和教育論、コミュニティ教育学
松岡真理恵[マツオカマリエ]
東京都出身。名古屋大学大学院国際開発研究科修士課程修了。財団法人豊田市国際交流協会を経て、2006年から財団法人浜松国際交流協会にて勤務。多文化共生コーディネーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。