目次
文の構造・文のタイプ
活用
格
ヴォイス
アスペクト・テンス
モダリティ
感動表現・希望表現
係り結び
とりたて
準体句
条件表現
待遇表現
ダイクシス
談話・テクスト
文法史と方言
著者等紹介
高山善行[タカヤマヨシユキ]
1961年、愛媛県松山市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在、福井大学教育地域科学部教授
青木博史[アオキヒロフミ]
1970年、福岡県福岡市生まれ。九州大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、九州大学大学院人文科学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山がち
0
個人的に最も面白かったのはテンスとアスペクトの項目である。他の項目と比べるとやや難解なきらいもあるが、「つ」や「ぬ」を変化相としつつも、「つ」は結果の終了部、「ぬ」はその継続に視点があるという違いの説明していたように、変化相、中立相、結果相のように種々の解説をしている、だけではなくさらに「てはべり」のような変化結果相のような複合まで扱っているのは良かった。「た」の文法化に関しては、 ページの問題もあって、「き」「けり」との競合などには触れられておらず、あっさりしていたのがやや残念と言ったところであろうか。2013/08/06
山がち
0
比較的一般的と思われるような易しさであった。各論が深く入り込むことを避けていることに加えて、文や語とはそもそもなんであるのかという定義のような基本かつ非常に重要な点の多くが省略されていたり、各文法項目の定義が簡潔だったりするためであろう。「文法史」ということを念頭に置いているためか、現代日本語よりは古語に重点を置き、また特定の時代の古語ではなく歴史的変遷を簡潔に述べている。また、様々な文法項目を扱うだけではなく、研究テーマという名で各章に現在の研究課題が載せられているが、いずれも興味深い問題ばかりである。2013/04/17