出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
いよいよ裁判員制度が始まった。本書は、これまで市民には全く馴染みのなかった「裁判」の世界を、「ことば」を手掛かりに、コーパス言語学や語用論などの言語学の理論だけでなく言語心理学や社会心理学などの理論を用いながら、さまざまな角度から分析していくものである。筆者が3年間にわたって研究してきた全国の裁判所で行われた一般非公開の模擬裁判員裁判の客観的分析データがたくさん盛り込まれているので、言語学や心理学に関心のある方はもちろん、裁判員制度に関心のある一般読者や法曹・法学者にも読んでいただける書である。
目次
序章 裁判員裁判の概要
第1章 ことばに秘められたチカラ(目撃証言に影響を与えることばのチカラ;証人や当事者のことばのチカラ;裁判官のことばのチカラ)
第2章 ことばから見た裁判員裁判(評議室では何が起こっているの?―模擬裁判員裁判の分析;論拠分析;レジスター分析)
第3章 法とことばの問題(言語学とは;法とことば―言語分析の証拠分析への応用例)
著者等紹介
堀田秀吾[ホッタシュウゴ]
明治大学法学部准教授。1999年、シカゴ大学大学院言語学科博士課程修了。2005年、ヨーク大学オズグッド・ホール・ロースクール修士課程修了。博士(言語学)。専門は法言語学、理論言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
4
裁判員裁判導入にあたって、法的素人である市民が、法廷で用いられる言葉にどのように影響を受けてしまうか、といったことを考える上で参考になる本。2016/03/07
cinnamon
1
法言語学は全く知らなかったが、裁判員模擬裁判の評議の分析などとても興味深い。実際の裁判員裁判での分析は難しいところもあるだろうが、より良い裁判員裁判を目指すためAIを使って是非分析してもらいたい2025/11/16
はる
1
裁判にまつわることばのあれこれ。 法言語学・法と言語についてもっと知りたくなった。 裁判員がFTAによって意見を変えてしまうことがあること、なるほどと思った。2018/10/28
かづ
1
一章の人を誘導しかねないコトバの仕組みが面白かった。含意とか推意とかが、言葉や会話だけじゃなくて人の記憶にも影響があるんだなと。 法言語学の文献をもっと探索したいと思いました。2016/12/31
おおくま ねこ
1
裁判員制度が始まるにあたって、言葉の問題を学術的視点から研究している本。実学とは遠いところにあると思われがちな言語学と日常を結びつける意味合いももつ本です。2009/09/14




