出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
英語教育のみならず言語教育に関わる者にとって、文法とは一体何であり、コミュニケーション(言語使用)が行われることで、私たちの社会・文化がどのように構築されているのか、と問い直してみることは意義深い。本書は、これらの問題を一貫的に説明し得る、記号論系言語人類学の包括的な言語コミュニケーション理論を初めて呈示した書である。その上で、日本の英語教育産業や英語教科書に潜む社会文化的意味をも明らかにする。
目次
序章 英語教育と教育現場の限界性と可能性
第1章 社会文化コミュニケーション、文法、英語教育:現代言語人類学と記号論の射程(コミュニケーションとコンテクスト;コミュニケーション・モデル:テクストとコンテクストの理論化;言語人類学的な普遍文法の4つの構成要素:象徴性と指標性の体系;言語人類学と言語教育)
第2章 戦後日本のマクロ社会的英語教育文化:学習指導要領と社会構造を中心に(復興期(1945~1954年)
成長期(1955~1972年)
移行期(1973~1989年)
社会構造転換期(1990年以降)
分析:言語教育観と社会文化コンテクストの関係性
結論:より開かれた英語教育の可能性を求めて)
第3章 英語教科書登場人物とは誰か?:「教育」と「コミュニケーション」のイデオロギー的交点(戦後英語教科書の題材の変遷と題材批判:その概観と新たな視点の必要性;英語教科書登場人物は何を語り、何をしているのか:「コミュニケーション」のための教科書を分析する;英語教科書登場人物:「教育」と「コミュニケーション」の交点に浮かび上がるもの)
終章 英語教育研究の向こうに見えてくるもの
著者等紹介
綾部保志[アヤベヤスユキ]
1977年生まれ、茨城県出身。埼玉栄中学・高等学校を経て、現在、立教池袋中学校・高等学校英語科教諭
小山亘[コヤマワタル]
1965年生まれ、京都府出身。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授
榎本剛士[エノモトタケシ]
1978年生まれ、愛知県出身。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士後期課程、東海大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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