出版社内容情報
『ことばの宇宙への旅立ち』の続編。第2集のテーマは、ことばと脳(酒井邦嘉)、ことばと認知(池上嘉彦)、ことばとバリエーション(日比谷潤子)、ことばの獲得(大津由紀雄)など、さらに多岐に及ぶ。中高生から、学生、社会人まで、ことばに関わる知的な好奇心をいっそう大きくしてほしいとの願いを込めて刊行する。
はじめに
大津由紀雄 ことばに魅せられて
酒井邦嘉 脳に描く言葉の地図
日比谷潤子 書を捨てて町に出る言語学
池上嘉彦 ことば・この不思議なもの ー説明されない美は私をいらだたせる
あとがき
目次
ことばに魅せらて(大津由紀雄)
脳に描く言葉の地図(酒井邦嘉)
書を捨てて町に出る言語学(日比谷潤子)
ことば・この不思議なもの―説明されない美は私をいらだたせる(池上嘉彦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobu A
4
10代の知的好奇心を刺激する企画意図にも拘らず、50代のオヤジまでもが楽しめる本。前編に引き続き、興味深く読了。学者達の幼少期や専門領域へ進んだ動機等、「事実は小説より奇なり」を地で行く。進むべくして進んだ専門分野だった場合もあれば、自分だったら同じように感じていないだろうなと思う鋭敏な感受性や池上先生の望まない境遇を受け入れる姿勢(そして、後で役に立ったと回想)等が現在地へと導いたのだろうな。人生十人十色と言うが、やっぱり他とは全然違う。己の人生をやり直したくなる。既に不可能なのが唯一のやるせない不満。2021/11/14
メタファル
1
1と同様ためになることばかり書いてある素晴らしい本。それぞれの先生の専門の話ももちろんそうなのだが、やはり先生方の経験を聞く機会というのはあまりないので、すごくよかった。是非とも3以降も期待したいのだが…。2009/05/19