出版社内容情報
日常発話には「アノー」「エート」などのフィラーをはじめとする言いよどみ現象が観察される。実際には頻繁に使われているにもかかわらず、統語的な働きや辞書的な意味を持たないために言語学の分野では最近まで研究対象とされてこなかった。本書では『日本語話し言葉コーパス』を用いてフィラーの分布を統語的、社会言語学的に分析している。結果的に南不二男による節の分類を再評価することにもなっている。
目次
1 Introduction
2 Background
3 Speaker Variation in the Use of Filled Pauses
4 Speech Planning and Filled Pauses
5 Effects of Filled Pauses on Listeners’ Expectation about the Upcoming Speech
6 Conclusion
著者等紹介
渡辺美知子[ワタナベミチコ]
福岡県出身。一橋大学社会学部卒業。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了。修士(言語学)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(科学)。ドイツ、ミュンヘン大学日本研究センター講師、東京大学教養学部、同留学生センター非常勤講師等を経て、東京大学大学院新領域創成科学研究科助教、国立国語研究所非常勤研究員。日本語の話し言葉の特徴、特に、フィラーを初めとする言い淀みの研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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