目次
序 コミュニケーションと本書の成り立ち
第1部 コミュニケーションはどうなっている?(はじめに;会社で話が通じない…そのとき;動物に学ぶコミュニケーション;脳とこころ;そして「こころ」はどうなっているのか)
第2部 コミュニケーションどうする?(はじめに;日常会話における気持ちの伝え方;パラ言語情報にみられる異文化間の知覚の相違;構音の面から見た中国語話者の日本語5母音の習得)
著者等紹介
林博司[ハヤシヒロシ]
神戸大学大学院国際文化学研究科教授。専門は、対照言語学、ロマンス語学
定延利之[サダノブトシユキ]
神戸大学大学院国際文化学研究科教授。専門は、言語学、コミュニケーション論。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shiba
3
前半は多様な分野の書き手によるコミュニケーションに関する読み物、後半は実験を通して音声面からコミュニケーションを分析する論文集といった趣/茂木健一郎氏の章が面白かった(私がこういうアンチステレオタイプみたいな結論好きなだけかも)/ネットでは評判がよくない気がするが、茂木氏の著作ひとつくらい読んでみたいかも/ニック・キャンベル氏の実験と分析が興味深い/従来の言語学で「フィラー」とされてきた意味のない発話こそが、話し手と聞き手が相互にフィードバックを行う手段であり、会話を成り立たせる重要な役割をもっている2024/05/30
水
1
茂木健一郎が小島信夫の小説を引き合いに出しながら訳が分からなくてもそれが我々の人生の中で味わいとして残って何か大切なことを表す場合があると書いてたのが印象に残った2015/11/27
Masataka Shindo
1
あらゆる意味を含む「コミュニケーション」という言葉だが、共通して存在している意味は「何かを伝達する」ということ。コミュニケーションについて多くの論者が多角的に語る一冊。内容が少し煩雑な印象を受けたが、多くの捉え方があることだけでも理解できて良かった。2013/12/07