内容説明
第2巻は、ニュースキャスターの会話、テロップ、コマーシャル、スポーツ雑誌記事、子供雑誌記事、ウェブ日記、携帯メールのメッセージを考察の俎上にのせた。メディアの種類や分析対象は多種多様だが、そこに一貫して流れていたひとつの視点がある。それは、メディア上では、オーディエンス(視聴者、読者、受け手、読み手を含む)を取り込みながら、そのメッセージ内容が変化し、意味が確定されていくという視点がある。本書はこのことに自覚的な目を向けることにより、メディアを通したコミュニケーションの隠れた側面に光を当てようとしている。
目次
ニュース番組における「おしゃべり」―キャスター同士の会話は何をしているのか
バラエティ番組における文字テロップの役割―発話理解のしくみを探る
『クローズアップ現代』の“物語”―メディア・テクストの批判的分析
「広告」はいかにして「広告」に見えるのか―「メッセージ」としての「リスク」の理解に向けて
身体の動きの表象を「自然に」読むということ―エスノメソドロジー研究によるテキスト分析
広告メディアとしての子ども向け雑誌―『コロコロコミック』における商品紹介記事の登場とその変容
ネット日記における読み手を意識した表現―公開意識との関連から
携帯メールの話しことばと書きことば―電子メディア時代のヴィジュアル・コミュニケーション
著者等紹介
三宅和子[ミヤケカズコ]
東洋大学文学部教授
岡本能里子[オカモトノリコ]
東京国際大学国際関係学部教授
佐藤彰[サトウアキラ]
大阪大学言語文化部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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