内容説明
本書は、日本語の修飾構造について、語用論的な観点からの分析を加えることで、より精緻な記述と考察を行うことを目指すものである。全体は四部構成になっており、第1部では、連体修飾と連用修飾などの個別の問題を論じる前に予備的に確認しておくべき問題を扱い、第2部では連体修飾を、第3部では連用修飾を扱う。第4部は、連用修飾と連体修飾の機能差や意味の違いの問題、また、修飾に関わる要素をより忠実に記述するための品詞体系のあり方についても考察する。
目次
第1章 修飾をめぐる問題
第2章 形容動詞か名詞か
第3章 日本語における関係節構造の成立要件
第4章 連用修飾の分類と機能
第5章 ゼロ助詞の機能
第6章 名詞句と連用成分
第7章 連体数量詞と遊離数量詞
第8章 修飾機能と実詞の体系
第9章 論考を考えるにあたって
著者等紹介
加藤重広[カトウシゲヒロ]
1964年生まれ。東京大学文学部言語学科卒業、同大学院(言語学専攻)博士課程修了。博士(文学)。現在、富山大学人文学部助教授(言語学コース)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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