内容説明
現代の秘境とは。冷暖房完備の街から灼熱と極寒、時に死臭さえ漂う世界に向かうのは、そこに便利で快適な街の生活では得られない何かが在るからに外ならない。秘境という言葉にはその何かが凝縮して隠されている。
目次
知床岳(知床半島)―オホーツク海から太平洋へ
中ノ岳(日高山脈)―敗北の山
雄冬山と群別岳(増毛山群)―北の山ザラメの尾根
尾太岳(白神山地)―マタギと登った黒いピラミッド
羽後朝日岳(和賀山塊)―山頂の石標が語る山の心
烏帽子山(飯豊連峰)―主稜線から離れた密藪の城塞
矢筈岳(川内山塊)―厳冬期初登?をめざして
八十里越(会越国境)―消える廃道の峠路
孫兵衛山(帝釈山脈)―忘れられた湿原
皇海山(足尾山塊)―失われた集落〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
OHモリ
1
●図書館で借りたのは1993年版、なので20年以上前の出版。当時でさえ作者の考えた秘境の条件①登山道がない②目的地まで1日以上の行程が必要、を満たすのところを探すのが悩ましかったとのこと。今ではなお更でしょうか?写真もあんまりないしあっても白黒、内容もちょっと古すぎるなぁとあんまり読むつもりなかったんだけど、ぱらぱらめくっているうちについつい引きこまれてけっこう読んでしまった。思いっきり昭和で古き良き時代みたいな感傷もあるけどやっぱりすごい! ●登山道がないってことになるとやっぱ沢が多くなるし、藪漕ぎと2014/01/17
yamakujira
1
日本に残された秘境を歩いた紀行文集。今の時代、探検ってほどじゃないけれど、知床半島縦断とか、いいなぁ。時間を費やして自然に浸る山旅がうらやましい。 (★★★★★)




