出版社内容情報
本書は理工系の学部向けに、情報科学の標準的な内容を解説しています。チューリッヒ工科大学の数学科と物理学科で行われた著者の講義ノートを元にしたものです。本書の特徴は、情報科学で必須の知識である内容を手際よく1冊でまとめたことです。扱われている話題は、反復や再帰プログラミング、探索やソートのアルゴリズムと計算量、データの抽象化、リスト処理、ラムダ計算、チューリングマシン、データベース、オブジェクト指向プログラミングです。これら豊富な話題がプログラム例とともに説明されています。実例を説明するときのプログラミング言語としてMathematicaが使われています。Mathematicaは、最新のプログラミング手段を提供し、拡張が容易で、グラフィックス能力に優れています。科学計算で重要なのは、数学の規則を簡単に表現(つまりプログラム)できることです。再帰的なプログラム、Prologのようなパターンマッチングの適用、Lispのような関数型プログラミングが容易にできます。また、クラスや継承を使ったオブジェクト指向プログラミングにも対応しています。そのため、本書のように、情報科学のさまざまな話題を統一的に解説するときに使うプログラミング言語としては最適です。
内容説明
本書は計算科学への入門書であり、さらに今日のコンピュータが科学、数学、工学にどう応用されるかを示します。
目次
コンピュータと科学
Mathematicaのプログラミング言語
反復と再帰
プログラムの構造
抽象データタイプ
探索とソートのアルゴリズム
アルゴリズムの計算量
ベクトルと行列の演算
リスト処理と再帰
ルールベースによるプログラミング
関数
計算の理論
データベース
オブジェクト指向プログラミング
著者等紹介
時田節[トキタタカシ]
1977年東京理科大学卒業。現在、湘南数学教育コンサルタント代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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