出版社内容情報
本書は、無線通信システム開発において40 年以上の経験を有する著者が、その蓄積された技術やノウハウを,初学者にも分かりやすく解説しているディジタル通信技術の包括的な教科書です。
各章の前半では,無線通信に必要な技術を個別に取り上げ,技術的に重要な点について、分かりやすい例を多用し、丁寧に説明しています。本書を学ぶことで、現在、急激に成長している分野に技術の進展が集中しても,読者は、分野全体の体系が意識できるようになるでしょう。また、著者が講義やセミナーで活用している20 項目の『チェックリスト』が用意されており、技術的内容の理解度をはかる上で便利になっています。
通信工学を専攻する学生のみならず、一線級で活躍している技術者にも座右の書にしていただきたい1冊です。
目次
信号とスペクトル
フォーマット変換とベースバンド変調
ベースバンド復調/検波
帯域系における変復調方式
通信回線設計
チャネル符号化
符号化と変調のトレードオフ
同期方式
多重化と多元接続
スペクトル拡散技術
情報源符号化
暗号化と復号
フェージングチャネル
フーリエ変換の基礎
統計的手法に基づく判定理論
相関器に対する白色雑音の応答
よく用いられる公式
s‐領域、z‐領域、ディジタルフィルタ
著者等紹介
森永規彦[モリナガノリヒコ]
昭和43年大阪大学大学院博士課程了。工学博士、同年大阪大学工学部助手、講師、助教授を経て昭和62年同教授。平成15年同名誉教授。広島国際大学教授。無線通信、衛星通信、移動通信、光通信などの通信方式に関する研究、並びに通信システムに対する干渉雑音対策技術に関する研究に従事。昭和61年電気通信普及財団テレコム自然科学賞、平成5年同テレコムシステム技術賞、平成7年電子情報通信学会論文賞、平成10年情報化月間通産大臣表彰、平成13年電子情報通信学会業績賞、平成16年同功績賞受賞。IEEE Fellow
三瓶政一[サンペイセイイチ]
昭和55年東京工業大学電気電子工学科卒。昭和57年同大大学院修士課程了。同年郵政省電波研究所(現情報通信研究機構)入所。ディジタル陸上移動通信におけるフェージング対策、干渉対策、高能率変調方式、適応変調方式、インテリジェント無線伝送・アクセス方式、MIMO伝送技術などの研究に従事。平成3‐4年、米国カリフォルニア大学デービス校客員研究員。平成5年大阪大学工学部助教授、平成16年同教授。工学博士。昭和60年電子情報通信学会篠原記念学術奨励賞、平成4年電気通信普及財団テレコムシステム技術賞、平成13年電子情報通信学会業績賞、平成16年ドコモ・モバイルサイエンス賞受賞
橋本有平[ハシモトユウヘイ]
平成15年大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻博士後期課程修了。同年ソニー株式会社に入社。ディジタル信号処理、非線形信号処理、移動体通信の研究、無線通信システムのMAC層、物理層、及びアンテナの研究開発に従事。工学博士
吉識知明[ヨシキトモアキ]
平成15年大阪大学大学院工学研究科通信工学専攻博士後期課程修了。同年シャープ株式会社入社。ホームネットワークの要素技術開発に従事。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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