内容説明
本書は、投資ビジネスに長年にわたり広く用いられているファクター・モデルについて、その有効性を検証し、同時に株式市場の(非)効率性、アノマリーを検証するものである。
目次
第1部 WHAT(現代ファイナンスによる期待収益率の予測;ファクター・モデルによるリスクと期待収益率の予測;5種類のファクターとペイオフ;リターン・ファクター・モデルによる収益率の予測 ほか)
第2部 WHY(株式市場の地勢図;割安さ、収益性に関する正のペイオフ;負のペイオフとリスク;過去の価格に対するテクニカル・ペイオフ ほか)
著者等紹介
ホーゲン,ロバート・A.[ホーゲン,ロバートA.][Haugen,Robert A.]
ウイスコンシン大学、イリノイ大学、カリフォルニア大学等でファイナンスの教鞭をとる。現在カリフォルニア大学アーバイン校名誉教授。Haugen Custom Financial System社のマネージング・パートナーとして、多くの機関投資家にポートフォリオ・マネジメント・ソフトウェアをライセンスしている
大前恵一朗[オオマエケイイチロウ]
東京大学法学部卒。ハーバード大学MBA。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。日本銀行、大蔵省、金融庁にて金融制度の企画・立案に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんと
0
【メモ】アブノーマルな利益の評価(誤解が株式分布の歪みをもたらす)/イベント主導ボラティリティ・エラー主導・価格主導/ファーマをはじめとする現代ファイナンスに対する批判/実際に収益を上げるには成長株でなくバリュー株(これは機関投資家のインセンティブ問題と価格主導のボラティリティから収益をあげるのは難しい)2013/11/05
Co-bird
0
リターン・ファクター・モデルの有効性について紹介している。かなり分析的で、論文での反論も検証している。論拠にエージェンシー問題を挙げていたが、激増する個人投資家の流れはこの影響を小さくしていると思うのだがどうなのか。2012/04/13