出版社内容情報
最小限の数学で学べる一般相対性理論の画期的教科書!
アインシュタインの一般相対性理論は、現代物理学に欠かせない基礎となっています。ブラックホール、曲がった時空、重力波、宇宙論などの豊かな話題を提供し、学ぶものすべてを魅了します。しかしこの学習には、微分幾何学の知識を身に付け,アインシュタイン方程式を導入しなければならない大きな壁が立ちはだかっています。
本書は、学部のカリキュラムに一般相対性理論を取り入れ、物理専攻の可能性を持つすべての学生が、この基礎理論を学べるようにした画期的な教科書です。著書である高名な相対性理論物理学者のジェームス・ハールトは、科目へのアプローチとして「まずは物理を!」をかかげ、複雑な数学は最小限ですませながら物理現象への理論適用を説明し、一般相対性理論を取り組みやすいものしています。学生にとっては、学ぼうとしている重力物理学から始められ、難しい数学でつまずくことがなく理論を身につけられる待望のテキストといえるでしょう。
【目次】
初めに
訳者前書き
第I 部 ニュートン物理学と特殊相対論における空間と時間
第1 章 重力物理学
第2 章 物理としての幾何学
第3 章 ニュートン物理学の空間と時間,重力
第4 章 特殊相対性理論の原理
第5 章 特殊相対論的力学
第II 部一般相対性理論の曲がった時空
第6 章 幾何学としての重力
第7 章 曲がった時空の表し方
第8 章 測地線
第9 章 球対称星外部の幾何学
第10 章 一般相対性理論の太陽系実験
第11 章 実際の相対論的重力
第12 章 重力崩壊とブラックホール
第13 章 宇宙物理学的ブラックホール
第14 章 少しの回転
第15 章 回転するブラックホール
第16 章 重力波
第17 章 観測された宇宙
第18 章 宇宙モデル
第19 章 どの宇宙、そして、なぜ?
第III 部 アインシュタイン方程式
第20 章少しだけ数学
第21 章 曲率とアインシュタイン方程式
第22 章 曲率の発生源
第23 章 重力波放射
第24 章 相対論星
付録A 単位
付録B 曲率の量
付録C 曲率とアインシュタイン方程式
付録D 教育的学習法
参考書・参照論文一覧
索引
【著者紹介】
ジェームズ・ハートル(James B.Hartle)
プリンストン大学で学び、カリフォルニア工科大学で博士号取得。現在カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校にて教鞭をとる。30 年近く一般相対性理論を教えてきた経験を持ち,それを凝縮させてできたのが本書である.一般相対論の教育への熱意は高く、研究活動も、重力理論とその応用、とくに宇宙論に焦点が当てられている。
目次
第1部 ニュートン物理学と特殊相対論における空間と時間(重力物理学;物理としての幾何学;ニュートン物理学の空間と時間、重力 ほか)
第2部 一般相対性理論の曲がった時空(幾何学としての重力;曲がった時空の表し方;測地線 ほか)
第3部 アインシュタイン方程式(少しだけ数学;曲率とアインシュタイン方程式;曲率の発生源 ほか)
著者等紹介
牧野伸義[マキノノブヨシ]
1966年生まれ。1994年広島大学理学研究科博士課程修了、同年博士(理学)取得。現在、大分工業高等専門学校機械工学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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