出版社内容情報
本書は半期の授業で使えるように内容を精選し、計算機科学の基礎であるオートマトン、言語理論、チューリング機械を解説しています。応用において至るところで利用されている文字列処理や正則表現、プログラミング言語の基礎でもある構文解析、そして計算可能かどうかを見極める計算量についての基礎を学べます。計算論をきちんと学んでおけば、新しい技術の見かけに惑わされることはありません。
内容説明
計算論を学習して計算の基礎知識を習得すると、現代のコンピュータシステムを一層深く理解できるようになる。コンピュータは眼の眩むようなスピードで進化している。しかしながら、文字列照合やプログラミング言語の設計と実装の基本は変わっていない。本書では、どのような場合にもあてはまる計算、すなわち基本的な問題を解くための計算の考え方を解説する。したがって、本書の内容を完全に理解すれば、今日使われているコンピュータに限らず、あらゆるコンピュータを理解できるようになる。
目次
第1章 導入
第2章 有限オートマトン
第3章 文脈自由言語
第4章 チューリング機械
第5章 決定不能性
第6章 計算量
著者等紹介
筧捷彦[カケヒカツヒコ]
1945年生まれ。1968年東京大学工学部計数工学科卒。現在、早稲田大学理工学部情報学科教授
杉原崇憲[スギハラタカノリ]
1969年生まれ。1992年九州大学理学部物理学科卒。1997年九州大学理学博士。1999~2002年日本学術振興会特別研究員PD。現在、名古屋大学大学院理学研究科研究生
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