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出版社内容情報
Boostを活用して、次世代のC++プログラミングを学ぶ!
本書は、C++の中級から上級プログラマ向けに、オープンソースライブラリである「Boost」の使用方法と、そのベストプラクティスおよび実践的テクニックを紹介します。C++標準ライブラリをはるかにしのぎ、エレガントで、頑健で、生産性の高いプログラミングを可能にします。
Boostの代表的なエキスパートである著者は、はじめにBoostにふくまれる58のライブラリ全体を概説し、まずは一般的な使用方法を説明します。その中から日々のプログラミングに大いに活用できる12 のライブラリを厳選して詳細に取り上げます。それぞれのライブラリがコードの改善にどのようにつながるかを明確にしてくれるので、一段高い設計技術を身に付けるのに役立ち、今まで以上に簡潔で表現豊かで読みやすいコード作成が実現できるでしょう。また、Boostの実際の動作の舞台裏まで紹介しているので、読者自身のライブラリを豊かにするためのツールとテクニックを発見できるはずです。
本書には以下のような内容が含まれています。
・オブジェクトの寿命を管理し、リソースを簡単に共有できるようにするスマートポインタ
・型変換や字句変換を整合性のある方法で実現するためのベストプラクティス
・プログラミングをシンプルかつ明快なものにするユーティリティ
・Boost.Regex を使用した正規表現
・さまざまな型のデータを格納できる、Boost.Any、Boost.Variant や、複数の値を保持する
・呼び出し側で実行時に関数オブジェクトを生成するBoost.Bind や、ラムダ式を実現する
・柔軟性の高いコールバックを生成するBoost.Function
・柔軟性の高いシグナル/スロット(Observer パターン)を実現するBoost.Signals
Boostライブラリは、有用性がきわめて高いと認められており、そのうちの多くが次のC++標準ライブラリに採用されることが計画されています。本書を読めば、ひと足早く次世代のC++標準を体得できます!
【目次】
訳者まえがき
本書推薦の言葉
まえがき
本書の構成
Boost の紹介
第I 部普遍的なライブラリ
第1 章ライブラリ1:Smart ptr
1.1 Smart ptr ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
1.2 スマートポインタを必要とする時
1.3 Smart ptr はどのように標準ライブラリと共存するか?
1.4 scoped ptr
1.5 scoped array
1.6 shared ptr
1.7 shared array
1.8 intrusive ptr
1.9 weak ptr
1.10 smart ptr のサマリ
第2 章ライブラリ2:Conversion
2.1 Conversion ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
2.2 polymorphic cast
2.3 polymorphic downcast
2.4 numeric cast
2.5 lexical cast
2.6 Conversion のサマリ
第3 章ライブラリ3:Utility
3.1 Utility ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
3.2 BOOST STATIC ASSERT
3.3 checked delete
3.4 noncopyable
3.5 addressof
3.6 enable if
3.7 Utility のサマリ
第4 章ライブラリ4:Operators
4.1 Operators ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
4.2 Operators はどのように標準ライブラリと共存するか?
4.3 Operators
4.4 使用方法
4.5 Operators のサマリ
第5 章ライブラリ5:Regex
5.1 Regex ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
5.2 Regex はどのように標準ライブラリと共存するか?
5.3 Regex
5.4 使用方法
5.5 Regex のサマリ
第II 部コンテナとデータ構造
第6 章ライブラリ6:Any
6.1 Any ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
6.2 Any はどのように標準ライブラリと共存するのか?
6.3 Any
6.4 使用方法
6.5 Any のサマリ
第7 章ライブラリ7:Variant
7.1 Variant ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
7.2 Variant はどのように標準ライブラリと共存するのか?
7.3 Variant
7.4 使用方法
7.5 Variant のサマリ
第8 章ライブラリ8:Tuple
8.1 Tuple ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
8.2 Tuple ライブラリはどのように標準ライブラリと共存するのか?
8.3 Tuple
8.4 使用方法
8.5 Tuple のサマリ
第III 部関数オブジェクトと高階プログラミング
第9 章ライブラリ9:Bind
9.1 Bind ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
9.2 Bind ライブラリはどのように標準ライブラリと共存するのか?
9.3 Bind
9.4 使用方法
9.5 Bind のサマリ
第10 章ライブラリ10:Lambda
10.1 Lambda ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
10.2 Lambda はどのように標準ライブラリと共存するのか?
10.3 Lambda
10.4 使用方法
10.5 Lambda のサマリ
第11 章ライブラリ11:Function
11.1 Function ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
11.2 Function はどのように標準ライブラリと共存するのか?
11.3 Function
11.4 使用方法
11.5 Function のサマリ
第12 章ライブラリ12:Signals
12.1 Signals ライブラリによってあなたのプログラムはどのように改善されるのか?
12.2 Signals はどのように標準ライブラリと共存するのか?
12.3 Signals
12.4 使用方法
12.5 Signals のサマリ
参考文献
索引
目次
第1部 普遍的なライブラリ(ライブラリ1:Smart_ptr;ライブラリ2:Conversion;ライブラリ3:Utility ほか)
第2部 コンテナとデータ構造(ライブラリ6:Any;ライブラリ7:Variant;ライブラリ8:Tuple)
第3部 関数オブジェクトと高階プログラミング(ライブラリ9:Bind;ライブラリ10:Lambda;ライブラリ11:Function ほか)
著者等紹介
カールソン,ビョルン[カールソン,ビョルン][Karlsson,Bj¨orn]
ReadSoft社のシニアソフトウェアエンジニアであり、C++を用いたシステムの設計とプログラミングに多くの時間を割いています。『C/C++ Users Journal』、『Overload』、オンラインジャーナルの『The C++ Source』といった刊行物に、C++やBoostライブラリに関する記事を多数執筆しています。また、『The C++ Source』におけるアドバイザリーボードの一員であり、『C/C++ Users Journal』の編集委員を務めてきており、エキスパートフォーラムにおけるコラムも執筆しています。Boostニューズグループに参加し、Boost‐Usersのモデレータの一人でもあります
村上雅章[ムラカミマサアキ]
1960年生まれ。1982年京都産業大学外国語学部言語学科卒業。1982年~1999年国内情報処理企業にてSEとして勤務。現在、ニュージーランドにて翻訳およびシステム開発に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。